近場で桜を見たい人におすすめの公園の桜。ピクニックはもちろん、園内を歩きながら桜鑑賞をするのもおすすめ。そこで今回は、全国の桜が見られる公園の中から「ウォーカープラス・花見特集」でアクセス数の多かった人気の15スポットを紹介。2025年の花見スポット探しの参考にしてみて。(集計期間:2025年7月3日~2025年7月5日)
※イベントが中止になっている場合があります。また、開催時間や施設の営業時間等が変更されている場合があります。ご利用の際は事前にご確認のうえ、おでかけください。
向島百花園の桜/東京都墨田区
桜と東京スカイツリーを臨む池周辺の景色画像提供:東京都公園協会
文化・文政期(1804~1830年)、骨董商を営んでいた佐原鞠塢が、交遊のあった江戸の文人墨客の協力を得て、花の咲く草木鑑賞を中心とした花園として開園。百花園とは、一説では「四季百花の乱れ咲く園」という意味でつけられたとされる。開園当初は360本のウメが主体であったが、後に詩経や万葉集など、中国・日本の古典に詠まれている有名な植物を集め、四季を通じて花が咲く庭となる。庶民的で文人趣味豊かな庭として、大名庭園とは異なった美しさが魅力の庭園。
見どころ
約25本の桜が植えられており、2月下旬の寒緋桜から4月下旬の普賢象まで長く楽しめる。また、桜以外にもゲンペイモモやツクシ、シロバナタンポポ、スミレ、ヒトリシズカなど春の訪れを告げる花々も一緒に楽しめる。
現在の開花状況や花見イベントの開催情報は、事前に問い合わせ先までお尋ねのうえおでかけください。
隅田公園の桜/東京都墨田区
遊歩道沿いをピンク色に染める桜並木画像提供:墨田区観光協会
「日本さくら名所100選」にも選ばれている花見の人気スポット。江戸時代に4代将軍・徳川家綱の命により植えられたのが始まりと言われ、1717年(享保2年)には8代将軍・徳川吉宗が100本の桜を植え足した記録が残っており、現在では墨田区側に約300本、対岸の台東区側に約600本の桜が植えられている。駅から近く、隅田川の両岸を約1キロにわたって桜並木が続き、東京スカイツリー(R)とのコラボレーションを楽しめる。
見どころ
隅田川の屋形船に乗って両岸の桜並木を眺めるのもおすすめ。夜には園内の桜がライトアップされ、幻想的な雰囲気が広がる。2025年の墨堤さくらまつりは3月中旬~4月上旬で開催予定。※詳細は公式サイトなどでご確認ください。
現在の開花状況や花見イベントの開催情報は、事前に問い合わせ先までお尋ねのうえおでかけください。
夙川河川敷緑地(夙川公園)の桜/兵庫県西宮市
「日本さくら名所100選」にも選ばれた桜並木が楽しめる画像提供:西宮市公園緑地課
河川全体が公園として整備されている都市公園。1949年(昭和24年)に、辰馬卯一郎市長の提唱で1000本の桜が植栽され、川の両岸に南北2.8キロに桜並木が続く。現在はソメイヨシノを中心に約1660本の桜があり、「日本さくら名所100選」にも選ばれている。ソメイヨシノのほかに、山桜、大島桜、関山も楽しめる。
見どころ
川のせせらぎと桜の優雅な姿が調和し、穏やかな春の情景を作り出している。桜のトンネルの下をゆったりと散策したり、芝生でお花見を楽しんだりと、訪れる人々を魅了する絶景が広がる。
現在の開花状況や花見イベントの開催情報は、事前に問い合わせ先までお尋ねのうえおでかけください。
古代蓮の里の桜/埼玉県行田市
展望台から見下ろす桜並木画像提供:行田市
行田蓮(古代蓮)で知られる公園だが、エドヒガンとソメイヨシノが中心に約200本の桜が公園内を彩る。お花見広場から見た桜と展望台の風景や、蓮池の近くに伸びる桜並木では桜のトンネルを楽しむことができる。例年、3月下旬~4月上旬頃にかけてが、桜の見頃の時期となる。
見どころ
展望台から見下ろす公園全体の景観も見事。桜を上から見ることができ、歩いてみる桜とは違う印象を受ける。一面のピンクの絨毯が広がりとてもきれいだ。2025年3月22日(土)・23日(日)の10時~15時には、行田タワーさくら祭り&ソウルフードフェスタを開催。露店やキッチンカーで、手打ちそば、焼きそば、ゼリーフライなど地元で生産されている食を堪能することができる。
現在の開花状況や花見イベントの開催情報は、事前に問い合わせ先までお尋ねのうえおでかけください。
弘前公園(鷹揚公園)の桜/青森県弘前市
弘前城天守の周りを満開の桜が覆う※2025年現在天守は石垣修理に伴い、本丸内で約70メートル移動しています。画像提供:弘前市
弘前公園二の丸にあるソメイヨシノは、旧藩士の菊池楯衛が1882(明治15)年に寄贈し植栽されたもので、現存するソメイヨシノでは日本最古級といわれる。ソメイヨシノは成長が早いわりに寿命が60年から80年とされていたが、弘前公園には樹齢100年を越えるソメイヨシノが400本以上あり、多くの専門家から管理技術が日本一と称され、「日本さくら名所100選」にも選ばれている。
見どころ
2025年4月18日(金)~5月5日(祝)には、弘前さくらまつりを開催。敷地面積が約49万2000平方メートルの弘前公園には、しだれ桜や八重桜など52種、約2600本の桜が咲き、さくらまつりの開催時期に合わせてライトアップを実施。光り輝く弘前城天守と夜桜の対比は圧巻だ。
現在の開花状況や花見イベントの開催情報は、事前に問い合わせ先までお尋ねのうえおでかけください。
鶴ヶ城公園の桜/福島県会津若松市
桜の開花時期は夜間ライトアップで夜桜も楽しめる画像提供:会津若松観光ビューロー
鶴ヶ城は、日本で唯一の赤瓦の天守閣を持つ城。春には約1000本のソメイヨシノが開花し、「日本さくら名所100選」にも選ばれている。2025年4月上旬~5月上旬までの期間には夜間ライトアップが行われ、夜桜も楽しむことができる。また、堀や土塁は約400年以上前からのものが残り、城郭全体が国の史跡に指定されている。
見どころ
2025年4月上旬から5月上旬には、鶴ヶ城桜さくらまつりが開催される。なお、鶴ヶ城天守閣は2023年春に内部のリニューアルを行い、歴史に秘められた物語を楽しむことができる。詳細や最新情報については、鶴ヶ城公式サイト(https://www.tsurugajo.com/tsurugajo/)を参照。
現在の開花状況や花見イベントの開催情報は、事前に問い合わせ先までお尋ねのうえおでかけください。
盛岡城跡公園(岩手公園)の桜/岩手県盛岡市
石垣とソメイヨシノが生み出すコントラストを楽しみたい画像提供:(公財)盛岡観光コンベンション協会
盛岡城は要害の地である北上川と中津川の合流地点にあった丘陵地を利用して築いた城。今も残る桃山形式の石垣美は、会津、白河とともに東北三名城の一つに数えられている。例年の4月の開花に合わせた日程で盛岡さくらまつりを開催。ぼんぼりを点灯し、桜のサイトアップも行われる(※2025年の盛岡さくらまつりは未定です。詳細は公式サイトなどでご確認ください)。
見どころ
風格ある石垣とともにさまざまな花木が四季を彩っており、憩いの場として広く市民に親しまれている。桜と石垣のコントラストや、高台から見下ろす桜など、さまざまな表情の桜が楽しめる。
現在の開花状況や花見イベントの開催情報は、事前に問い合わせ先までお尋ねのうえおでかけください。
角館武家屋敷通りの桜/秋田県仙北市
角館武家屋敷通りのしだれ桜がライトアップされる画像提供:一般社団法人 田沢湖・角館観光協会
秋田県仙北市角館の町にあるしだれ桜のうち、162本が国の天然記念物に指定されている。武家屋敷通りの黒板塀に映えるピンク色の花々が可愛らしく、毎年多くの花見客を魅了している。なおこの桜は、佐竹北家二代目佐竹義明の妻が京都から嫁いでくる際に、嫁入り道具の中に入っていたしだれ桜の苗木3本が始まりといわれている。
見どころ
2025年は4月中旬~5月上旬に「角館の桜まつり」が開催(見込)。ライトアップも実施される(※開花状況によっては、イベント内容は変更または中止の場合があります。詳細は公式サイトなどをご確認ください)。
現在の開花状況や花見イベントの開催情報は、事前に問い合わせ先までお尋ねのうえおでかけください。
釜の淵公園の桜/東京都青梅市
桜を見ながら川べりの道を散歩できる画像提供:青梅市
東京都青梅市の多摩川そばにある釜の淵公園は、緑が多く広々とした自然公園。多摩川沿いに咲く桜並木は桜の名所となっており、例年3月下旬から4月上旬にかけてピンクに色づいた桜が見頃を迎える。桜を見ながら川べりの道を散歩するのも、おすすめだ。
見どころ
2025年3月28日(金)~30日(日)および4月4日(金)~6日(日)の18時30分~20時30分には、多摩川右岸の250メートルの桜並木および鮎美橋で桜のライトアップを実施。夜桜も楽しめる。
例年の見頃 |
3月下旬~4月上旬 期間は例年の見頃。気象条件により前後する場合あり。2025年3月28日(金)~30日(日)および4月4日(金)~6日(日)はライトアップを実施 |
桜の種類 |
ソメイヨシノ |
現在の開花状況や花見イベントの開催情報は、事前に問い合わせ先までお尋ねのうえおでかけください。
五稜郭公園の桜/北海道函館市
復元された奉行所とともに満開の桜を望める画像提供:一般財団法人函館市住宅都市施設公社
榎本武揚や土方歳三らが明治新政府軍と戦った戊辰戦争最後の地。張り出した五つの稜堡が美しい星形を形作る,我が国初の西洋式城塞だ。25.2ヘクタールという広大な五稜郭全域は公園として整備され、春には満開の桜が咲き誇る。例年、花見期間中は、火気の使用および飲食が可能。また、提灯によるライトアップも行われる(2025年の花見期間、ライトアップは未定。詳細は公式サイトなどでご確認ください)。
見どころ
例年、4月下旬~5月上旬に見頃を迎え、約1500本の桜が咲き誇る。見頃の終わりに、散った花びらが堀の水面を桜色に埋め尽くすさまも美しい。
現在の開花状況や花見イベントの開催情報は、事前に問い合わせ先までお尋ねのうえおでかけください。
傘松公園の桜/京都府宮津市
傘松公園の桜画像画像提供:丹後海陸交通
日本三景、天橋立を望む絶好のスポットで、海と空が逆になり天にかかる浮橋のように見える股のぞき(発祥の地)の名所。桜の横をケーブルカーで上りきると、公園からは天橋立と桜の絶景のコラボレーションを楽しむことができる。スカイデッキやコロッセオから眺める景色は格別だ。
見どころ
例年の桜の見頃は、4月上旬~中旬となっている。公園内には食事のできるアマテラスやかわらけ投げを楽しめる施設もあり、花見と観光を楽しめる。
現在の開花状況や花見イベントの開催情報は、事前に問い合わせ先までお尋ねのうえおでかけください。
栗山公園の桜/北海道夕張郡栗山町
約200本以上の蝦夷山桜が園内を包み込む公園画像提供:栗山町
お大師山の麓にあり、年間、約10万人が訪れる栗山公園。全体では札幌ドーム約5個分に相当する約24ヘクタールの面積があり、入場無料の「なかよし動物園」や遊具、バーベキュー・キャンプサイトなど、家族でゆっくりくつろげる。1番人気の「パクパクタイム」はポニー・ウサギ・ヤギ・エゾシカ・モルモットにニンジンを食べさせてあげる体験ができる(エサ1回100円)。さらに、エゾシカとクジャクになりきれる顔はめパネルもおすすめだ。また、本物のSLがありSLファンだけでなく、家族連れにも喜ばれている。桜のスポットとしても知られ、春には遠路がまるで桜のドンネルのように包み込まれる。また、桜並木には季節の花が植え込まれた大きなプランターがある。
見どころ
2025年4月29日(祝)は公園オープンイベントを開催し、露店の出店が予定されている(ゴールデンウイーク期間中まで)。5月上旬には、約200本以上の蝦夷山桜が園内を包み、栗山町随一の桜名所となる。
例年の見頃 |
2025年4月29日(祝)~5月上旬 期間は例年の見頃。気象条件により前後する場合あり ※4月28日(月)まで閉園 |
桜の種類 |
蝦夷山桜 |
現在の開花状況や花見イベントの開催情報は、事前に問い合わせ先までお尋ねのうえおでかけください。
松前公園の桜/北海道松前郡松前町
城郭と桜のコラボレーション画像提供:北海道まつまえ観光物産協会
松前には250種1万本の桜があり早咲き、中咲き、遅咲きと次々と時差開花していく。桜の種類を学ぶ教育植物園として造られたのが「さくら見本園」である。見本園には日本各地から集められた140種類の桜が植えられ、まさに生きた図鑑である。公園内には、ここでしか鑑賞できない松前生まれの桜が約100種類ある。お花見売店広場横と松前藩屋敷そばで、バーベキューが楽しめる。
見どころ
2025年4月19日(土)~5月11日(日)の23日間は、第77回松前さくらまつりを開催。例年のイベントとして松前神楽(国指定重要無形民俗文化財)のほか、郷土芸能公開、松前藩屋敷こどもの日イベント(子ども対象の抽選会など)が行われる。また、期間中は日没から午後9時まで、桜の開花状況に合わせ、夫婦桜他、桜専用LEDライトによるライトアップを実施(2025年のさくらまつりの最新情報は、公式サイトなどでご確認ください)。
例年の見頃 |
4月中旬~5月中旬 期間は例年の見頃。気象条件により前後する場合あり |
桜の種類 |
ソメイヨシノ、蝦夷霞桜、糸括、関山、雨宿、鬱金、南殿桜 |
現在の開花状況や花見イベントの開催情報は、事前に問い合わせ先までお尋ねのうえおでかけください。
高松公園の桜/岩手県盛岡市
高松の池のほとりで花を咲かせるソメイヨシノ画像提供:(公財)盛岡観光コンベンション協会
日露戦争の勝利を記念して園内の高松の池周辺に植えられたソメイヨシノやしだれ桜など約1500本の桜がもととなり、1989年には「日本さくら名所100選」に選ばれた。例年の4月の開花に合わせた日程で盛岡さくらまつりを開催。ぼんぼりを点灯し、桜のサイトアップも行われる(※詳細は公式サイト等でご確認ください)。
見どころ
残雪の岩手山を背景に水面に映える桜並木を満喫でき、夜桜も楽しめる。盛岡さくらまつりの開催期間中、桜が見頃を迎えるころに、盛岡城跡公園および高松公園では予約制による「手ぶらで手軽にお花見プラン」で、手軽に花見を楽しめる。
現在の開花状況や花見イベントの開催情報は、事前に問い合わせ先までお尋ねのうえおでかけください。
烏帽子山公園の桜/山形県南陽市
シーズンにはエドヒガンが満開に画像提供:青空スタジオ
「烏帽子山千本桜」として親しまれる烏帽子山公園は、日本最大級のエドヒガンの群生地として知られ、全国の銘木から寄贈された二代目の園も楽しめる。2025年4月上旬~4月下旬にかけては、赤湯温泉桜まつりが開催(※桜が散り次第終了)。南陽市うまいもの物産展や湯のまちスタンプラリーなど、温泉やまち歩きと一緒に楽しめる。また毎年4月18日は14時から烏帽子山八幡宮で大鳥居のしめ縄掛け替え神事が執り行われる。そのほか、赤湯龍桜會「御神輿渡御」や日光さる軍団・伝統芸能さる回し、週末限定イベントなども開催される。
見どころ
烏帽子山八幡宮の継ぎ目なし日本一の石造り大鳥居としだれ桜の饗宴は見逃せないポイントだ。また、2025年4月4日(金)~5月6日(振休)の18時~22時には、ライトアップも行われる。
現在の開花状況や花見イベントの開催情報は、事前に問い合わせ先までお尋ねのうえおでかけください。
※新型コロナウイルス感染対策の実施については個人・事業者の判断が基本となります。