春の訪れとともに、日本各地で桜が美しく咲き誇る季節がやってくる。まるで別世界へと誘われるような桜並木がつくる幻想的なトンネルは、降りそそぐ桜の花びら、頭上いっぱいに広がるピンクのアーチに心奪われること間違いなし。今回は、全国の桜並木や桜のトンネルが楽しめるお花見の名所を厳選して紹介する。春ならではの美しい景色を求めて、とっておきのスポットへ出かけてみよう。

日中線しだれ桜並木/福島県喜多方市

日中線しだれ桜並木

圧巻の日中線しだれ桜並木

画像提供:(一社)喜多方観光物産協会

喜多方駅と熱塩駅を結んでいた旧日中線跡地の一部を遊歩道とし、約3キロにわたって約1000本のしだれ桜(八重紅しだれ、紅しだれ)が咲き誇る。道のり中間点付近にはSLが展示されており、しだれ桜とのコラボレーションや、桜のトンネルは絶好の撮影スポット。福島県でも他にない壮大なスケールの桜並木が楽しめる。

見どころ

2025年4月4日(金)~23日(水)まで「喜多方さくらまつり」が開催。また、4月11日(金)~20日(日)にはライトアップも行われる(※ライトアップについては開花状況により期間が変更になる場合があります)。

例年の見頃 4月中旬4月下旬
期間は例年の見頃。気象条件により前後する場合あり

現在の開花状況や花見イベントの開催情報は、事前に問い合わせ先までお尋ねのうえおでかけください。

目黒川の桜/東京都目黒区

目黒川の桜

目黒川の上に現れるソメイヨシノのトンネル

画像提供:(一社)めぐろ観光まちづくり協会

目黒川は東京都心を流れる全長約8キロで、世田谷区、目黒区、品川区を通り東京湾へと注ぐ。都会の中にありながら四季折々の自然が楽しめる癒やしのスポットとして親しまれている。目黒区エリアは池尻大橋駅付近から約4キロにわたり、約800本のソメイヨシノを中心とする桜並木が続く。中目黒駅から上流では、左右の川岸から桜がアーチ状に川を覆う。

見どころ

2025年は3月29日(土)・30日(日)には、「中目黒桜まつり」と「イーストエリア桜まつり」が開催。また、3月19日(水)~30日(日)の日没~20時には、ライトアップが実施される。ボンボリの点灯は3月20日(祝)~4月3日(木)の予定(東京地方開花日から2週間まで)。

例年の見頃 3月下旬4月上旬
期間は例年の見頃。気象条件により前後する場合あり

現在の開花状況や花見イベントの開催情報は、事前に問い合わせ先までお尋ねのうえおでかけください。

白石川堤一目千本桜/宮城県柴田郡大河原町

白石川堤一目千本桜

川と桜並木が美しい※桜絶景スポット「韮神堰」は改修工事中のため、架台が設 置されています。付近に近付けませんのでご了承ください。

画像提供:大河原町商工観光課

荘厳な蔵王連峰を背景に白石川堤に咲き乱れる、ソメイヨシノを中心とした桜並木、一目千本桜。白石川の澄んだ青色、千本桜の華麗な淡紅色、蔵王連峰に残る雪の白色、これら三層が織り成す景色は、この地でしか見ることのできない絶景。町の中心を流れる白石川沿いには、ソメイヨシノを中心とした桜並木が8キロにわたって続く。【※桜絶景スポット「韮神堰」は改修工事中のため、架台が設 置されています。付近に近付けませんのでご了承ください】

見どころ

2025年4月上旬に、おおがわら桜まつりが開催され、夜にはライトアップも行われる(※詳細は公式サイトなどでご確認ください)。

例年の見頃 4月上旬4月中旬
期間は例年の見頃。気象条件により前後する場合あり

現在の開花状況や花見イベントの開催情報は、事前に問い合わせ先までお尋ねのうえおでかけください。

琵琶湖疏水の桜/滋賀県大津市

琵琶湖疏水の桜

運河の両岸を彩る、約100本の桜並木

画像提供:びわ湖大津観光協会

琵琶湖疏水は、琵琶湖の水を京都へ供給するため、明治時代に当時の最高の土木技術を駆使して造営された運河。その両岸には山桜ソメイヨシノなど約100本の桜並木があり、大津市の桜の名所となっている。疏水の遊歩道を散策しながら桜のトンネルを歩くひとときは、春の息吹を肌で感じられる贅沢な時間だ。

見どころ

2025年3月25日(金)~4月13日(日)の期間の18時~21時30分には、「びわ湖大津春のライトアップ 桜の琵琶湖疏水」としてライトアップを実施予定(※桜の開花状況により変更の場合あり)。

例年の見頃 3月下旬4月上旬
期間は例年の見頃。気象条件により前後する場合あり

現在の開花状況や花見イベントの開催情報は、事前に問い合わせ先までお尋ねのうえおでかけください。

七谷川・和らぎの道の桜/京都府亀岡市

七谷川・和らぎの道の桜

桜色のグラデーションが魅力

画像提供:(一社)亀岡市観光協会

京都府亀岡市にある七谷川・和らぎの道は、桜の名所として知られる美しい散策スポット。春になると、七谷川周辺は約1キロにわたって約1500本の桜が咲き乱れる桜並木が続き、丹波地方随一の桜の名所として連日花見客が訪れる。隣接したさくら公園には28種約280本の桜が植樹されている。

見どころ

周辺には、丹波七福神めぐりの寺や出雲大神宮などの観光スポットがある。2025年3月25日(火)~4月10日(木)には亀岡さくらウィークが開催され、期間中にはライトアップも行われる。また、3月29日(土)・30日(日)には亀岡さくらマルシェが開催。七谷川野外活動センターでは花見をしながらバーベキューを楽しめる(要予約。別途センター利用料あり。詳細は七谷川野外活動センター公式サイトをご確認ください)。

例年の見頃 3月下旬4月上旬
期間は例年の見頃。気象条件により前後する場合あり

現在の開花状況や花見イベントの開催情報は、事前に問い合わせ先までお尋ねのうえおでかけください。

二ヶ領用水宿河原堀の桜/神奈川県川崎市多摩区

二ヶ領用水宿河原堀の桜

ソメイヨシノを観賞し用水沿いに散歩を楽しめる

画像提供:川崎市多摩区地域振興課

水辺の散策路として親しまれているスポットで、宿河原駅近隣のおよそ2キロにわたり、約300本の桜並木が続く。2025年3月23日(日)には「さくらまつり」を開催、キッチンカーなどを中心に飲食を販売予定(問合せ:川崎市緑化センター 044-911-2177(月曜休))。また、3月29日(土)10時~14時30分には「第20回多摩川桜のコンサート」(問合せ:二ヶ領せせらぎ館 044-900-8386(月曜、第1・3水曜休))。3月30日(日)は「第13回台和桜まつり」を開催(問合せ:台和桜まつり実行委員会 090-3224-3352(9時~19時)。さらに同日には「第51回桜まつり」が開催される(問合せ:宿河原堤桜保存会 044-922-5742)。

見どころ

宿河原堤桜並木には並ぶソメイヨシノは、例年、3月下旬~4月上旬頃にかけてが、桜の見頃の時期となる。宿河原橋から川崎市緑化センターが見どころだ。宿河原駅から徒歩5分とアクセスも良く訪れやすい。

例年の見頃 3月下旬4月上旬
期間は例年の見頃。気象条件により前後する場合あり

現在の開花状況や花見イベントの開催情報は、事前に問い合わせ先までお尋ねのうえおでかけください。

隅田公園の桜/東京都墨田区

隅田公園の桜

遊歩道沿いをピンク色に染める桜並木

画像提供:墨田区観光協会

「日本さくら名所100選」にも選ばれている花見の人気スポット。江戸時代に4代将軍・徳川家綱の命により植えられたのが始まりと言われ、1717年(享保2年)には8代将軍・徳川吉宗が100本の桜を植え足した記録が残っており、現在では墨田区側に約300本、対岸の台東区側に約600本の桜が植えられている。駅から近く、隅田川の両岸を約1キロにわたって桜並木が続き、東京スカイツリー(R)とのコラボレーションを楽しめる。

見どころ

隅田川の屋形船に乗って両岸の桜並木を眺めるのもおすすめ。夜には園内の桜がライトアップされ、幻想的な雰囲気が広がる。2025年の墨堤さくらまつりは3月中旬~4月上旬で開催予定。※詳細は公式サイトなどでご確認ください。

例年の見頃 3月中旬4月上旬
期間は例年の見頃。気象条件により前後する場合あり

現在の開花状況や花見イベントの開催情報は、事前に問い合わせ先までお尋ねのうえおでかけください。

尾道市千光寺公園の桜/広島県尾道市

尾道市千光寺公園の桜

桜並木を楽しみながら散歩できる

画像提供:尾道観光協会

「日本さくら名所100選」の地に選定されている花見スポット。公園内はソメイヨシノしだれ桜八重桜など1500本の桜が楽しめる。2025年3月15日(土)~4月13日(日)の18時~翌朝6時にはぼんぼりによるライトアップも行われ、ぼんぼりの柔らかい灯りともに夜桜が楽しめる。

見どころ

展望台からの眺望や満開の桜を眼下にしてみる瀬戸内の多島美など、絶景の見どころが満載。公園へ行くには、千光寺山ロープウェイが便利。

例年の見頃 4月上旬
期間は例年の見頃。気象条件により前後する場合あり

現在の開花状況や花見イベントの開催情報は、事前に問い合わせ先までお尋ねのうえおでかけください。

柴田町船岡城址公園の桜/宮城県柴田郡柴田町

柴田町船岡城址公園の桜

川沿いにびっしりと並んだ桜は絶景

画像提供:柴田町商工観光課

宮城県柴田郡柴田町にある船岡城址公園は、明治維新まで柴田氏が居住した館跡で、東北有数の桜の名所として知られる。1300本以上の桜があり、2023年で100周年を迎えた白石川堤一目千本桜と共に宮城県内で唯一「日本さくら名所100選」の地に選ばれている。船岡平和観音像の立つ山頂からの眺めは絶景だ。

見どころ

2025年4月1日(火)〜14日(月)に「2025しばた桜まつり」が開催。国内外から26万人以上の花見客が訪れる。期間中は各種露店やステージイベントも実施され、桜の開花期間中の18時〜21時にはライトアップも行われる。

例年の見頃 4月上旬4月中旬
期間は例年の見頃。気象条件により前後する場合あり

現在の開花状況や花見イベントの開催情報は、事前に問い合わせ先までお尋ねのうえおでかけください。

新境川堤の桜並木/岐阜県各務原市

新境川堤の桜並木

トンネル状に咲き誇る姿は圧巻

画像提供:各務原市桜まつり実行委員会

市内を流れる新境川の両岸にはおよそ1000本の桜が立ち並び、日本さくらの会選定「日本さくら名所100選」にも選ばれている。地元出身の歌舞伎役者である市川百十郎がソメイヨシノの苗木を1000本寄贈したことから「百十郎桜」と呼ばれ、満開になると見事な桜並木となる。

見どころ

2025年3月29日(土)~4月6日(日)の9日間、市民公園、学びの森他で第49回各務原市桜まつりを開催。市民公園内では多数の飲食ブースなどを設け。また新境川堤沿いには露店も出店(※新境川堤の一部では交通規制あり。会場周辺は大変混雑が予想されるため、公共交通機関でお越しください)。

例年の見頃 3月下旬4月上旬
期間は例年の見頃。気象条件により前後する場合あり

現在の開花状況や花見イベントの開催情報は、事前に問い合わせ先までお尋ねのうえおでかけください。

おすすめ情報

閲覧履歴

  • 最近見た桜名所・お花見スポットページはありません。

桜名所・お花見をもっと楽しむ