早咲き桜は1~3月に見頃となり、早春に桜を楽しめると人気を集めている。そこで今回は、早咲き桜が見られる関西の桜名所から「ウォーカープラス・花見特集」でアクセス数の多かった人気の15スポットを紹介。2025年の花見スポット探しの参考にしてみて。(集計期間:2025年6月27日~2025年6月29日)
※イベントが中止になっている場合があります。また、開催時間や施設の営業時間等が変更されている場合があります。ご利用の際は事前にご確認のうえ、おでかけください。
長谷寺の桜(奈良県)/奈良県桜井市
長谷寺を取り囲むようにして咲く桜画像提供:奈良・長谷寺
奈良県桜井市にある長谷寺は真言宗豊山派の総本山の寺で、十一面観音を本尊とし、西国三十三所観音霊場の札所として信仰を集めている。「花の御寺」の愛称があり四季折々に花ごよみが境内を彩る。桜の名所としても有名。3月下旬から4月下旬までソメイヨシノ、山桜、しだれ桜、寒緋桜、御衣黄、紅枝垂、奈良の八重桜など多種の桜が咲き誇り、一帯を春一色に染め上げる。北朝光明法皇の御庵跡にあるしだれ桜は、一見の価値がある。
見どころ
本堂の舞台からは境内の桜全体を眺めることができ、その景色はまさに絶景。3月1日から本尊大観音特別拝観、春季寺宝展が開催される。
現在の開花状況や花見イベントの開催情報は、事前に問い合わせ先までお尋ねのうえおでかけください。
日岡山公園の桜/兵庫県加古川市
ライトアップされた桜を観賞しながら散歩を楽しもう画像提供:加古川市役所公園緑地課
一帯は日岡山古墳群と呼ばれ、日岡御陵をはじめとして多数の前方後円墳が分布している。広大な敷地には、陸上競技場・野球場・プールを完備したスポーツセンターや武道館も備える。春にはソメイヨシノや寒緋桜、大島桜など、約1000本の桜が華やかに咲き競う。
見どころ
展望台からは加古川の街並みを一望でき、桜とともに美しい景色が楽しめるのも魅力だ。夜にはライトアップされ、21時まで楽しむことができる。
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上賀茂神社の桜/京都府京都市北区
上賀茂神社のシンボルとも言える紅しだれ画像提供:上賀茂神社
京都市北区にある上賀茂神社は下鴨神社と共に古代の賀茂氏の氏神を祀る神社である。京都で最も古い神社で京都三大祭の一つ「葵祭」でも有名。境内には「斎王桜」をはじめ樹齢150年を超える「御所桜」や「風流桜」、「みあれ桜」などの銘木が点在している。それぞれの開花も、満開の時期も違うため寒緋桜の開花から始まり、3月下旬から4月中旬頃までさまざまな桜を長期にわたって楽しむことができる。
見どころ
一の鳥居を入ると右手に大きな2本のしだれ桜が見える。手前にあるのが紅しだれ桜の「斎王桜」。北側にあるのが白い花が咲く「御所桜」で、孝明天皇が京都御所から御下賜されたしだれ桜である。
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車折神社の桜/京都府京都市右京区
溪仙桜は画家・冨田溪仙が奉納したことで知られる画像提供:車折神社
京都市右京区にあり、学業成就、厄除、金運向上、良縁などのご利益があるとされる神社。境内には芸能の神を祀った芸能神社があり、芸能人が訪れることでも有名だ。多くの桜が植えられ、建立当初より「桜の宮」と呼ばれ親しまれていたが、後嵯峨天皇が嵐山御幸の際、社前で牛車の轅が折れたことから、車折神社と称されるようになった。ソメイヨシノ、八重桜、しだれ桜など約15種類40本の桜があり、早咲きから遅咲きまで多種多様の桜を鑑賞できる。花の見頃が長く続くので、訪れる度、満開の桜を楽しめる。
見どころ
神社内にある河津桜、寒緋桜などの桜の中で、日本画家の冨田溪仙が献木した溪仙桜が特に有名だ。溪仙は、近代日本画家の巨匠で車折神社の元宮司だった富岡鉄斎に傾倒したと言われている。溪仙桜は3月下旬頃に見頃を迎える。
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万博記念公園の桜/大阪府吹田市
太陽の塔の周りを桜が彩る画像提供:万博記念公園マネジメント・パートナーズ
太陽の塔で有名だが、「日本さくら名所100選」にも選定され、桜の名所としても知られている万博記念公園。12種類約5500本の桜が咲き競い、3月中旬頃からは彼岸桜や寒緋桜、後にソメイヨシノが園内をピンク色に染め上げる。3月下旬~ 4月上旬には、自然文化園の東大路を中心とした公園内各所で、SAKURA EXPO 2025を開催予定。
見どころ
SAKURA EXPO 2025の期間の一部日程では、全長200メートルを超える東大路の桜並木ライトアップが開催予定。昼とは違った夜桜を楽しめる。
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平野神社の桜/京都府京都市北区
格式ある社殿を桜が彩る画像提供:平野神社
794年桓武天皇の命で大和国から遷座したのが起こりの平野神社。現在の社殿は寛永年間の造営で平野造とよばれ、本殿は重要文化財に指定されている。伊勢神宮、松尾大社などとならぶ格式ある名社で、江戸時代には桜の名所「平野の夜桜」として全国に知られていた。珍種が多く、苑内には、平野神社の代表的名桜の魁桜、寝覚桜、平野妹背、手弱女、突羽根など約60種類、400本の桜が咲く。
見どころ
早咲きの品種は3月中旬に咲き始め、遅いものは4月20日頃に咲く品種があり、約1ヶ月間も桜を楽しむことができる。2025年4月10日(木)は桜花祭が10時から開催され、13時から約200名の時代行列が氏子地域の巡行する。
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滋賀県立近江富士花緑公園の桜/滋賀県野洲市
雄大な三上山と様々な桜を楽しめる画像提供:近江富士花緑公園ゆうゆうパートナーズ
三上山(通称近江富士)の麓に広がる、花と緑に囲まれた森林公園。ソメイヨシノやしだれ桜の他、早咲き品種の寒緋桜から遅咲き品種の里桜まで、様々な品種が植えられているので、長期間に渡って花見を楽しむことができる。また、植物園では多彩な品種の桜をはじめ、シャクナゲなど季節の花木が植わり、四季の自然美も楽しめる。宿泊施設もあり、自然にふれながらゆったりと過ごすこともできる。
見どころ
早咲きから遅咲きまでそろっているので、長期間桜を楽しめる。また、園内にはレストランや花見をしながらバーベキューができる施設も備えている(要予約)。
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淀水路の桜/京都府京都市伏見区
水路沿いで咲き乱れる河津桜画像提供:淀観光協会
2002年に伊豆から取り寄せた2本の苗木を植樹したのが最初で、今では淀の町に300本、そのうち約200本の河津桜が1.1キロの淀緑地の水路沿いに咲き誇る。早咲きの河津桜は、濃いピンク色が鮮やかで2月中旬頃から咲き始め、3月末近くまで楽しめる。近年は多くの花見客で賑わうようになり、京都の春を呼ぶ風物詩として親しまれている。
見どころ
地元住民を中心に植樹した約200本の河津桜が、2月中旬から見頃となる。淀水路の遊歩道を散策しながら、のんびりと桜を観賞できる。水面に桜の花びらが浮かぶ様子も風情があり、満開の時期を過ぎても花見を満喫できるのがうれしい。
例年の見頃 |
2月中旬~3月下旬 期間は例年の見頃。気象条件により前後する場合あり |
夜桜・ライトアップ |
なし
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桜祭り |
なし
未定
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桜の種類 |
河津桜 |
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元離宮二条城の桜/京都府京都市中京区
夜のライトアップが演出する幻想的な風景は必見だ画像提供:元離宮二条城事務所
京都の世界遺産として有名な二条城。城内には桜の園の里桜、清流園の山桜、ソメイヨシノ、本丸西側のしだれ桜など、約50品種、300本の桜が咲き誇る。2025年3月14日(金)~4月13日(日)には、「二条城桜まつり」が開催予定。期間中は春の陽ざしのもと、さまざまなイベントが開催される。
見どころ
桜まつり期間中の夜間には桜のライトアップや歴史的空間を活かしたプロジェクションマッピングなどが行われ、幻想的な世界が演出される。
例年の見頃 |
3月中旬~4月中旬 期間は例年の見頃。気象条件により前後する場合あり |
夜桜・ライトアップ |
あり
ライトアップ 18:00~21:00(閉場22:00)
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桜祭り |
あり
2025年3月14日(金)~4月13日(日) 二条城桜まつり2025[問合せ先:文化市民局元離宮二条城事務所 075-841-0096 ]
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桜の種類 |
八重桜、ソメイヨシノ、山桜、しだれ桜、寒緋桜、里桜 |
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六角堂(紫雲山頂法寺)の桜/京都府京都市中京区
親鸞像の向かいに咲く御幸桜画像提供:華道家元池坊総務所
華道家元池坊で知られる六角堂は、「御幸桜(みゆきざくら)」というしだれ桜で知られている。咲きはじめは白に近い淡紅色が、開花が進むにつれて紅色へと変化していくのが特徴。996年(長徳2年)、花山法皇の六角堂の御幸(みゆき)により西国三十三所観音巡礼が始まったことを受け、花山院前内大臣(かざんいんさきのないだいじん)が六角堂の桜を見て詠んだ「世をいのる春の初めの法(のり)なれば君か御幸のあとはありけり」に由来している。六角堂御幸桜は、早咲きの桜で、いち早く京都の春の始めを告げてくれる。
見どころ
正式名称は頂法寺だが、本堂を真上から見ると屋根が六角形となっているために京都では「六角さん」、「六角堂」という愛称で親しまれている。聖徳太子が創建したと伝えられ、いけばなの池坊発祥の地としても名高い。本堂前には、中心に丸く穴のあいた六角形の石「へそ石」があり、その歴史をひも解くのも興味深い。
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晴明神社の桜/京都府京都市上京区
一条戻り橋で開花する河津桜画像提供:晴明神社
陰陽師として名声を極めた安倍晴明公(921~1005年)が、活動拠点にしたといわれる屋敷跡に鎮座。創建当時の晴明神社は、東は堀川通、西は黒門通、北は元誓願寺通、南は中立売通という広大なものであったとされている。晴明神社と堀川通を挟んでちょうど向かい側にある一条戻り橋で開花する早咲きの河津桜は「晴明桜」とも呼ばれて親しまれている。河津桜特有の濃か鮮やかなピンクと厄払い魔除けの晴明神社から春のパワーを存分に感じ、受け取ることができる。
見どころ
境内から徒歩5分にある一条戻り橋に咲くたくさんの河津桜が有名。運が良ければ可愛いメジロと桜の共演が見られ、春を先取りできる。清明神社境内には晴明公が念力により湧出させたという井戸「晴明井」があるが、井戸水は現在も飲むことができ無病息災のご利益があるという。また、魔除や厄除けの果物に例えられる桃を象った「厄除桃」、陰陽を表す「日月柱」、陰陽師が使う精霊の「式神石像」などもあるため、境内をゆっくり歩いて陰陽道への理解を深めることができる。
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宇治市植物公園の桜/京都府宇治市
多種多様な桜を一度に見られるのがうれしい画像提供:宇治市植物公園
京の桜といえば円山公園の祇園枝垂が有名だが、その血縁関係にあるとされる樹齢約80年のしだれ桜はシンボル的な存在で、見頃時期にはライトアップを行う。2025年は3月20日(祝)~31日(月)まで夜間のみ無料で開放される(昼間は有料)。また八重桜ライトアップも4月中旬に開催予定。期間中は開園時間が20時まで延長されるため、夜桜を楽しむことができる。
見どころ
田舎の段々畑をイメージして造成された春のゾーンには、ソメイヨシノの花が終わる頃から約20品種150本の八重桜が咲き誇り、陽だまりの桜の下でゆっくり弁当を食べることもできる。
例年の見頃 |
3月下旬~4月中旬 期間は例年の見頃。気象条件により前後する場合あり ※月曜休園(祝日の場合は翌日) |
夜桜・ライトアップ |
あり
しだれ桜夜間無料公開 2025年3月20日(祝)~31日(月) 月~木17:30~20:00 ※金・土・日・祝日は17:30~21:00(変更の可能性あり) 、しだれ桜を植栽している一部をライトアップし、夜間のみ入場無料で楽しめる。八重桜ライトアップ(入園料が必要) 2025年4月中旬
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桜祭り |
なし
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桜の種類 |
河津桜、八重桜、ソメイヨシノ、山桜、しだれ桜、冬桜、エドヒガンザクラ |
現在の開花状況や花見イベントの開催情報は、事前に問い合わせ先までお尋ねのうえおでかけください。
花博記念公園 鶴見緑地の桜/大阪府大阪市鶴見区
目の前の桜はもとより水面に映る桜も美しい大池西側画像提供:花博記念公園 鶴見緑地
広大な園地にバラ園やアーモンドの森など、さまざまな種類の植物が植えられた広域公園。桜も2月下旬から見頃を迎える河津桜をはじめ、オカメ、陽光、ソメイヨシノと季節ごとに園内を彩る桜が変化し、長い期間花を楽しむことができる。特にソメイヨシノは、園内に植えられた約1100本の桜の過半数を占め、大池の西側・北東側や緑地橋口など、多くの本数がまとまって植わっている場所もあれば、数本でポツポツと点在しているような場所もあり、お気に入りの桜を見つけるのも楽しい。
見どころ
大池東側・西側、山のエリア(山の広場)から桜を見るのがおすすめ。大池東側では桜のトンネルの下を散策できる。また、バーベキュー広場やバーベキュー場では、花見をしながらバーベキューが楽しめる(要予約。詳細は公式サイト等をご確認ください)。
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住之江公園の桜/大阪府大阪市住之江区
早咲きで色の濃い寒緋桜画像提供:住之江公園管理事務所
四季折々の花が植えられた花と緑のスクエアや、野球場・球技広場・プールなどを備え、自然との親しみに加えスポーツも楽しめる公園。2月上旬から開花し紅梅との競演が見られる寒緋桜や、万博協会から寄贈された大島桜と神代桜が。大池右岸や北側の住吉川沿いには4月上旬まで楽しめるソメイヨシノもあり、長い期間桜を楽しむことができる。また、住炭BBQ広場では、花見をしながらバーベキューが楽しめる(有料、要予約。詳細は公式サイト等をご確認ください)。
見どころ
2025年3月16日(日)および4月6日(日)の10時~17時に、花と緑のスクエアにおいて「ピットアウトあいどる祭り」vol.10とvol.11を開催。また、3月30日(日)の10時~16時は、児童広場において「春インパーチィ」を開催。30台のキッチンカーが集合し、フリマやミニライブが行われる。さらに4月13日(日)12時~16時は花と緑のスクエアで「ミュ-ジックガ-デン」を開催。ライブコンサ-トやフリマが催され、キッチンカ-も出店する。
例年の見頃 |
2月上旬~4月上旬 期間は例年の見頃。気象条件により前後する場合あり |
夜桜・ライトアップ |
なし
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桜祭り |
あり
2025年3月16日(日)・4月6日(日)10:00~17:00 ピットアウトあいどる祭りvol.10およびvol.11 (花と緑のスクエア)・3月30日(日)10:00~16:00春インパーチィ(児童広場)。4月13日(日)12:00~16:00 ミュ-ジックガ-デン(児童広場)[問合せ先:住之江公園管理事務所 06-6685-9521 ]
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桜の種類 |
ソメイヨシノ、寒緋桜、大島桜 |
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勝ち運の寺 勝尾寺の桜/大阪府箕面市
朱色と桜色のコントラストが鮮やかだ画像提供:勝尾寺
大阪平野の真北に位置し、数千年の昔より山自体のもつ霊力によって無類の聖地として崇拝されてきた。緑に映える山門に一歩足を踏み入れると、薄紅色をした見事なしだれ桜が参拝者を迎えてくれる。また、この寺は勝ち運の寺として知られ、勝ち運祈願には世界中から多くの参詣者が訪れる。
見どころ
様々な桜が約26万4000平方メートルの境内を彩り、さながら一幅の絵巻物のようになる。
現在の開花状況や花見イベントの開催情報は、事前に問い合わせ先までお尋ねのうえおでかけください。
※新型コロナウイルス感染対策の実施については個人・事業者の判断が基本となります。