春の訪れとともに、日本各地で桜が美しく咲き誇る季節がやってくる。まるで別世界へと誘われるような桜並木がつくる幻想的なトンネルは、降りそそぐ桜の花びら、頭上いっぱいに広がるピンクのアーチに心奪われること間違いなし。今回は、全国の桜並木や桜のトンネルが楽しめるお花見の名所を厳選して紹介する。春ならではの美しい景色を求めて、とっておきのスポットへ出かけてみよう。

上野恩賜公園の桜/東京都台東区

上野恩賜公園の桜

不忍池そばの桜並木は花見客で賑わいを見せる

画像提供:上野恩賜公園

上野の山は、江戸時代から桜の名所として知られ、四季を通じて自然を存分に満喫できる。桜は天海僧正が吉野山から移植させたといわれ、公園さくら通りを中心に約800本の桜が園内を彩る。最寄り駅からも近く、美術館や博物館、動物園などもあって子どもから大人まで楽しめる。

見どころ

2025年3月下旬から4月上旬ごろには、うえの桜フェスタを開催予定。竹の台広場(噴水広場)でさまざまなイベントが催され、上野のお店を始めとした50店舗以上の物産展も大集合する。イベントの詳細については公式サイトを参照。

例年の見頃 3月中旬4月上旬
期間は例年の見頃。気象条件により前後する場合あり

現在の開花状況や花見イベントの開催情報は、事前に問い合わせ先までお尋ねのうえおでかけください。

常陸風土記の丘の桜/茨城県石岡市

常陸風土記の丘の桜

カーテンのように桜の花が広がる

画像提供:常陸風土記の丘

日本一の獅子頭があることで有名な常陸風土記の丘は、桜の名所でも知られている。ソメイヨシノしだれ桜八重桜(牡丹桜)と、それぞれの花の違いを楽しむことができる。2025年3月22日(土)~4月20日(日)には、常陸風土記の丘さくらまつりを開催。飲食ブースが特設される。【2025年のさくらまつりではライトアップは行いません】

見どころ

園内にはソメイヨシノ約50本、しだれ桜約150本、八重桜(牡丹桜)約300本の桜があり、約1ヶ月にわたり桜のリレーを見ることができる。なかでも、カーテンのようなしだれ桜は見どころだ。

例年の見頃 3月下旬4月中旬
期間は例年の見頃。気象条件により前後する場合あり

現在の開花状況や花見イベントの開催情報は、事前に問い合わせ先までお尋ねのうえおでかけください。

淀川河川公園背割堤地区の桜/京都府八幡市

淀川河川公園背割堤地区の桜

全長1キロを超える桜の堤

画像提供:淀川河川公園

木津川と宇治川の合流地点となる背割堤は、春になると咲き誇る桜でほのかなピンク色に包まれる。自然の大パノラマが広がる川沿いに、約220本の満開のソメイヨシノが約1.4キロにわたってつくる桜のトンネルは圧巻だ。

見どころ

2025年3月22日(土)から4月12日(日)のうち、桜が見頃である7日間程度、「令和7年 背割堤さくらまつり」を開催。期間中は、美味しいものが集う「さくらマルシェ」や、「さくらであいクルーズ」「お花見船Eボート」「さくらのお話ツアー」など、イベントも盛りだくさんだ(※背割堤さくらまつり期間中は入場に運営協力金100円が必要(6歳未満は除く)。詳細は公式サイト等参照)。

例年の見頃 3月下旬4月上旬
期間は例年の見頃。気象条件により前後する場合あり

現在の開花状況や花見イベントの開催情報は、事前に問い合わせ先までお尋ねのうえおでかけください。

おの桜づつみ回廊の桜/兵庫県小野市

おの桜づつみ回廊の桜

水面に映る逆さ桜

画像提供:小野市役所

全長約4キロの美しい桜の回廊で、650本の桜並木は西日本最大級の規模を誇る。5種類の桜が上流から下流へ順に開花し、長期間にわたり桜が楽しめる。回廊沿いの一角では、田んぼの水面に桜が映り込む「逆さ桜」が映えスポットとして話題だ。また、環境保全の一環でオーナー制度を取り入れ、木々にはそれぞれの想いを綴ったオーナープレートが設置されている。

見どころ

一部区間においては桜のライトアップを実施。昼間の華やかな雰囲気とは一味違う、幻想的な桜のライトアップが楽しめる。【中止となる場合があります。詳細は公式サイト等でご確認ください】

例年の見頃 3月下旬4月上旬
期間は例年の見頃。気象条件により前後する場合あり

現在の開花状況や花見イベントの開催情報は、事前に問い合わせ先までお尋ねのうえおでかけください。

河口湖畔(北岸)の桜/山梨県南都留郡富士河口湖町

河口湖畔(北岸)の桜

名峰富士を桜とあわせて眺められる

画像提供:富士河口湖町

河口湖北岸からは、雄大な富士山と湖面をバックに約100本の桜が楽しめ、絶好の撮影スポットとなっている。湖岸の桜並木を散策しながらの花見も格別だ。満開の時期にはライトアップも実施される他、河口湖円形ホール付近で富士・河口湖さくら祭りも開催される。

見どころ

富士・河口湖さくら祭りは2025年4月1日(土)~13日(日)まで開催。期間中は日没~21時頃までライトアップが行われ、10時~17時頃まではクラフト市も同時開催される。

例年の見頃 3月下旬4月中旬
期間は例年の見頃。気象条件により前後する場合あり

現在の開花状況や花見イベントの開催情報は、事前に問い合わせ先までお尋ねのうえおでかけください。

万博記念公園の桜/大阪府吹田市

万博記念公園の桜

太陽の塔の周りを桜が彩る

画像提供:万博記念公園マネジメント・パートナーズ

太陽の塔で有名だが、「日本さくら名所100選」にも選定され、桜の名所としても知られている万博記念公園。12種類約5500本の桜が咲き競い、3月中旬頃からは彼岸桜寒緋桜、後にソメイヨシノが園内をピンク色に染め上げる。3月下旬~ 4月上旬には、自然文化園の東大路を中心とした公園内各所で、SAKURA EXPO 2025を開催予定。

見どころ

SAKURA EXPO 2025の期間の一部日程では、全長200メートルを超える東大路の桜並木ライトアップが開催予定。昼とは違った夜桜を楽しめる。

例年の見頃 3月中旬4月上旬
期間は例年の見頃。気象条件により前後する場合あり。水曜休園

現在の開花状況や花見イベントの開催情報は、事前に問い合わせ先までお尋ねのうえおでかけください。

花博記念公園 鶴見緑地の桜/大阪府大阪市鶴見区

花博記念公園 鶴見緑地の桜

目の前の桜はもとより水面に映る桜も美しい大池西側

画像提供:花博記念公園 鶴見緑地

広大な園地にバラ園やアーモンドの森など、さまざまな種類の植物が植えられた広域公園。桜も2月下旬から見頃を迎える河津桜をはじめ、オカメ、陽光、ソメイヨシノと季節ごとに園内を彩る桜が変化し、長い期間花を楽しむことができる。特にソメイヨシノは、園内に植えられた約1100本の桜の過半数を占め、大池の西側・北東側や緑地橋口など、多くの本数がまとまって植わっている場所もあれば、数本でポツポツと点在しているような場所もあり、お気に入りの桜を見つけるのも楽しい。

見どころ

大池東側・西側、山のエリア(山の広場)から桜を見るのがおすすめ。大池東側では桜のトンネルの下を散策できる。また、バーベキュー広場やバーベキュー場では、花見をしながらバーベキューが楽しめる(要予約。詳細は公式サイト等をご確認ください)。

例年の見頃 2月下旬4月上旬
期間は例年の見頃。気象条件により前後する場合あり

現在の開花状況や花見イベントの開催情報は、事前に問い合わせ先までお尋ねのうえおでかけください。

観音寺川の桜並木/福島県耶麻郡猪苗代町

観音寺川の桜並木

観音寺川の満開の桜並木を歩く

画像提供:一般社団法人猪苗代観光協会

猪苗代町内「川桁地区」にある「観音寺川」。上流の観音寺から流れる川沿いには、ソメイヨシノを中心とした桜並木が約1キロ続き、満開時には桜のトンネルが広がる。川の中流にある大山祗神社では、例年、4月中旬に「桜まつり」が開催。イベントや屋台の出店がある。また、東北夢の桜街道「第11番札所」にも選定されている。

見どころ

例年は、4月中旬~4月下旬頃に桜の見頃を迎える。桜祭り期間中の夜間は桜がライトアップされ、昼間とは異なる景観を楽しめる。

例年の見頃 4月中旬4月下旬
期間は例年の見頃。気象条件により前後する場合あり

現在の開花状況や花見イベントの開催情報は、事前に問い合わせ先までお尋ねのうえおでかけください。

高田千本桜/奈良県大和高田市

高田千本桜

川辺に桜の木が立ち並び、水面に花びらを映す

画像提供:大和高田市

高田川畔の千本桜は、市制施行の昭和23年に植樹されたもの。樹齢70年を超え年輪を重ねた見事な桜並木を見ることができる。夜になるとライトアップされた夜桜を見物する人も多く、奈良県を代表する桜の名所となっている。例年、3月下旬から4月上旬頃にかけて、桜が開花し見頃を迎える。

見どころ

小芝風花主演の映画「天使のいる図書館」のロケ地となった。2025年4月6日(日)13時30分~の「民謡と踊りと野点の祭典」では文化協会による民謡、舞踊、フラダンスの披露などのイベントを開催。

例年の見頃 3月下旬4月上旬
期間は例年の見頃。気象条件により前後する場合あり

現在の開花状況や花見イベントの開催情報は、事前に問い合わせ先までお尋ねのうえおでかけください。

福岡堰の桜並木/茨城県つくばみらい市

福岡堰の桜並木

1.8キロにおよぶ壮大な桜並木をドローンにて空撮

画像提供:つくばみらい市観光協会

関東三大堰のひとつで、桜の名所として有名な小貝川の福岡堰桜並木。茨城観光100選に選定された約1.8キロにもおよぶ堤に咲き誇る桜のトンネルは見応え充分。桜並木が続く堤は、遊歩道や多目的広場が整備されており、散策や魚釣りを楽しむ人々の憩いの場となっている。

見どころ

福岡堰さくらまつりは、2025年4月4日(金)~8日(火)まで開催される。4月5日(土)・6日(日)の両日は地元の飲食店によるグルメブースが出店し、お花見をしながら地元グルメを楽しむことができる。

例年の見頃 3月下旬4月上旬
期間は例年の見頃。気象条件により前後する場合あり

現在の開花状況や花見イベントの開催情報は、事前に問い合わせ先までお尋ねのうえおでかけください。

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