水面に映る桜の花もまた美しいもの。川沿いの桜並木は絶好のお花見スポットだ。悠々と流れる川と満開の桜が織りなす絶景は、おさんぽやピクニックにぴったり。歴史ある名所から隠れた穴場まで、川沿いの桜並木が楽しめるお花見スポット30選を紹介する。今年の春は、水辺の風景とともに桜を堪能できる桜の名所を訪れてみてはいかがだろうか。

白石川堤一目千本桜/宮城県柴田郡大河原町

白石川堤一目千本桜

川と桜並木が美しい※桜絶景スポット「韮神堰」は改修工事中のため、架台が設 置されています。付近に近付けませんのでご了承ください。

画像提供:大河原町商工観光課

荘厳な蔵王連峰を背景に白石川堤に咲き乱れる、ソメイヨシノを中心とした桜並木、一目千本桜。白石川の澄んだ青色、千本桜の華麗な淡紅色、蔵王連峰に残る雪の白色、これら三層が織り成す景色は、この地でしか見ることのできない絶景。町の中心を流れる白石川沿いには、ソメイヨシノを中心とした桜並木が8キロにわたって続く。【※桜絶景スポット「韮神堰」は改修工事中のため、架台が設 置されています。付近に近付けませんのでご了承ください】

見どころ

2025年4月上旬に、おおがわら桜まつりが開催され、夜にはライトアップも行われる(※詳細は公式サイトなどでご確認ください)。

例年の見頃 4月上旬4月中旬
期間は例年の見頃。気象条件により前後する場合あり

現在の開花状況や花見イベントの開催情報は、事前に問い合わせ先までお尋ねのうえおでかけください。

七谷川・和らぎの道の桜/京都府亀岡市

七谷川・和らぎの道の桜

桜色のグラデーションが魅力

画像提供:(一社)亀岡市観光協会

京都府亀岡市にある七谷川・和らぎの道は、桜の名所として知られる美しい散策スポット。春になると、七谷川周辺は約1キロにわたって約1500本の桜が咲き乱れる桜並木が続き、丹波地方随一の桜の名所として連日花見客が訪れる。隣接したさくら公園には28種約280本の桜が植樹されている。

見どころ

周辺には、丹波七福神めぐりの寺や出雲大神宮などの観光スポットがある。2025年3月25日(火)~4月10日(木)には亀岡さくらウィークが開催され、期間中にはライトアップも行われる。また、3月29日(土)・30日(日)には亀岡さくらマルシェが開催。七谷川野外活動センターでは花見をしながらバーベキューを楽しめる(要予約。別途センター利用料あり。詳細は七谷川野外活動センター公式サイトをご確認ください)。

例年の見頃 3月下旬4月上旬
期間は例年の見頃。気象条件により前後する場合あり

現在の開花状況や花見イベントの開催情報は、事前に問い合わせ先までお尋ねのうえおでかけください。

隅田公園の桜/東京都墨田区

隅田公園の桜

遊歩道沿いをピンク色に染める桜並木

画像提供:墨田区観光協会

「日本さくら名所100選」にも選ばれている花見の人気スポット。江戸時代に4代将軍・徳川家綱の命により植えられたのが始まりと言われ、1717年(享保2年)には8代将軍・徳川吉宗が100本の桜を植え足した記録が残っており、現在では墨田区側に約300本、対岸の台東区側に約600本の桜が植えられている。駅から近く、隅田川の両岸を約1キロにわたって桜並木が続き、東京スカイツリー(R)とのコラボレーションを楽しめる。

見どころ

隅田川の屋形船に乗って両岸の桜並木を眺めるのもおすすめ。夜には園内の桜がライトアップされ、幻想的な雰囲気が広がる。2025年の墨堤さくらまつりは3月中旬~4月上旬で開催予定。※詳細は公式サイトなどでご確認ください。

例年の見頃 3月中旬4月上旬
期間は例年の見頃。気象条件により前後する場合あり

現在の開花状況や花見イベントの開催情報は、事前に問い合わせ先までお尋ねのうえおでかけください。

目黒川の桜/東京都目黒区

目黒川の桜

目黒川の上に現れるソメイヨシノのトンネル

画像提供:(一社)めぐろ観光まちづくり協会

目黒川は東京都心を流れる全長約8キロで、世田谷区、目黒区、品川区を通り東京湾へと注ぐ。都会の中にありながら四季折々の自然が楽しめる癒やしのスポットとして親しまれている。目黒区エリアは池尻大橋駅付近から約4キロにわたり、約800本のソメイヨシノを中心とする桜並木が続く。中目黒駅から上流では、左右の川岸から桜がアーチ状に川を覆う。

見どころ

2025年は3月29日(土)・30日(日)には、「中目黒桜まつり」と「イーストエリア桜まつり」が開催。また、3月19日(水)~30日(日)の日没~20時には、ライトアップが実施される。ボンボリの点灯は3月20日(祝)~4月3日(木)の予定(東京地方開花日から2週間まで)。

例年の見頃 3月下旬4月上旬
期間は例年の見頃。気象条件により前後する場合あり

現在の開花状況や花見イベントの開催情報は、事前に問い合わせ先までお尋ねのうえおでかけください。

淀川河川公園背割堤地区の桜/京都府八幡市

淀川河川公園背割堤地区の桜

全長1キロを超える桜の堤

画像提供:淀川河川公園

木津川と宇治川の合流地点となる背割堤は、春になると咲き誇る桜でほのかなピンク色に包まれる。自然の大パノラマが広がる川沿いに、約220本の満開のソメイヨシノが約1.4キロにわたってつくる桜のトンネルは圧巻だ。

見どころ

2025年3月22日(土)から4月12日(日)のうち、桜が見頃である7日間程度、「令和7年 背割堤さくらまつり」を開催。期間中は、美味しいものが集う「さくらマルシェ」や、「さくらであいクルーズ」「お花見船Eボート」「さくらのお話ツアー」など、イベントも盛りだくさんだ(※背割堤さくらまつり期間中は入場に運営協力金100円が必要(6歳未満は除く)。詳細は公式サイト等参照)。

例年の見頃 3月下旬4月上旬
期間は例年の見頃。気象条件により前後する場合あり

現在の開花状況や花見イベントの開催情報は、事前に問い合わせ先までお尋ねのうえおでかけください。

夙川河川敷緑地(夙川公園)の桜/兵庫県西宮市

夙川河川敷緑地(夙川公園)の桜

「日本さくら名所100選」にも選ばれた桜並木が楽しめる

画像提供:西宮市公園緑地課

河川全体が公園として整備されている都市公園。1949年(昭和24年)に、辰馬卯一郎市長の提唱で1000本の桜が植栽され、川の両岸に南北2.8キロに桜並木が続く。現在はソメイヨシノを中心に約1660本の桜があり、「日本さくら名所100選」にも選ばれている。ソメイヨシノのほかに、山桜大島桜、関山も楽しめる。

見どころ

川のせせらぎと桜の優雅な姿が調和し、穏やかな春の情景を作り出している。桜のトンネルの下をゆったりと散策したり、芝生でお花見を楽しんだりと、訪れる人々を魅了する絶景が広がる。

例年の見頃 3月下旬4月上旬
期間は例年の見頃。気象条件により前後する場合あり

現在の開花状況や花見イベントの開催情報は、事前に問い合わせ先までお尋ねのうえおでかけください。

乞田川の桜/東京都多摩市

乞田川の桜

川沿いの遊歩道で桜を見ながら散歩できる

画像提供:多摩市市民経済部経済観光課

多摩ニュータウン通りに沿って流れる乞田川の両側に、約3キロメートルにわたり500本以上の桜が咲き誇る。2025年4月1日(火)~10日(木)の17時~22時(予定)には、多摩センター駅付近で提灯が下がり、夜桜鑑賞も楽しめる。遠く先まで続く桜並木の景色は圧巻の美しさ。また、4月6日(日)の10時~16時(予定)には、長久保公園で多摩センター桜まつりが開催。フードカーや子ども向けの遊び場が設置される(※詳細は未定)。

見どころ

川沿いにある「乞田・貝取ふれあい広場公園」(多摩センター駅と永山駅の中間程の位置)では、一足早く河津桜が咲き始め、2月下旬~3月中旬にかけて見頃を迎える。3月下旬頃からソメイヨシノが開花し花の見頃が長く続くので、訪れるたびに満開の桜を楽しめる。

例年の見頃 3月下旬4月上旬
期間は例年の見頃。気象条件により前後する場合あり

現在の開花状況や花見イベントの開催情報は、事前に問い合わせ先までお尋ねのうえおでかけください。

恩田川沿いの桜/東京都町田市

恩田川沿いの桜

恩田川に降り注ぐような桜の花々

画像提供:町田市観光まちづくり課

恩田川は、東京都町田市と横浜市を流れる一級河川で鶴見川水系の大きな支流の1つ。特に、町田市成瀬地区では約400本のソメイヨシノによる桜並木の遊歩道が整備されている。桜の名所として有名な区間は、恩田川が成瀬街道と交差する高瀬橋から下流の横浜市緑区との境界線近くの都橋までの約2キロの区間。途中の河岸には河原へ降りて行けるように階段が設けてあり、水面を間近に楽しむことができる。河川では、川面に群れ泳ぐ鯉や、カモやカワウ、メジロ、シロサギ、カワセミなど、たくさんの野鳥の姿も見かけることができる。自然と触れあいながらの桜を愛でる散策にはもってこいの場所である。

見どころ

2025年3月15日(土)~3月30日(日)の16日間を「2025町田さくらまつりウィーク」とし、町田さくらまつり実行委員会がさまざまな企画を実施。地元の協力店で使用できるクーポンやさくらさんぽスタンプラリーの専用台紙も掲載した公式ガイドは、3月上旬頃から市民センターなどにて配布。また、恩田川会場の特別企画として、恩田川会場(総合体育館裏、弁天橋公園)と周辺店舗をめぐるスタンプラリーを開催予定。3つ集めると、恩田川会場内の模擬店テントで利用できる金券がゲットできる(先着順)。

例年の見頃 3月下旬4月上旬
期間は例年の見頃。気象条件により前後する場合あり

現在の開花状況や花見イベントの開催情報は、事前に問い合わせ先までお尋ねのうえおでかけください。

河津川沿桜並木の桜/静岡県賀茂郡河津町

河津川沿桜並木の桜

空と濃いピンク色のコントラストが美しい

画像提供:河津町観光協会

河津桜は早咲きの桜で、寒緋桜系と早咲き大島桜系の自然交配種と考えられており、開花が早いのが特徴。1月下旬からつぼみがほころび始め、3月上旬まで濃いピンク色に咲き誇る。とくに、河津川沿い約4キロに咲く850本の河津桜は必見だ。この河津桜の原木は樹齢約70年で、河津は全国にある河津桜の発祥の地でもある。

見どころ

2025年2月1日(土)~3月9日(日)の期間で河津桜まつりが開催。この間はとくに賑わっており、地場産品などの露店が並ぶほか、桜並木や名木がライトアップされる。

例年の見頃 2月上旬2月下旬
期間は例年の見頃。気象条件により前後する場合あり。「河津桜まつり」は2025年2月1日(土)~3月9日(日)

現在の開花状況や花見イベントの開催情報は、事前に問い合わせ先までお尋ねのうえおでかけください。

柏尾川プロムナードの桜/神奈川県横浜市戸塚区

柏尾川プロムナードの桜

川沿いに約350本の桜がピンクに色づく

画像提供:横浜市戸塚区

横浜市戸塚区の柏尾川は、延長約11キロ続く二級河川。柏尾川プロムナードでは、例年3月下旬~4月上旬にかけて、ソメイヨシノなど約350本の桜が見頃を迎える。春風にそよぐ河川敷の桜は、自然の中で優雅に舞う花びらが、訪れる人々の心を魅了している。桜の木々が川岸に沿って広がり、その花が水面に映る様子は、まるで優美な絵画のようだ。桜の満開の季節になると、河川敷はピンク色に染まり、その美しさは一際輝きを増す。

見どころ

2025年3月29日(土)13時~15時30分には、第69回戸塚桜まつりが柏尾川、朝日橋付近で開催。多くの花見客で賑わう。散策路には桜並木が続き、春の陽光の下で心地よい散歩が楽しめる。

例年の見頃 3月下旬4月上旬
期間は例年の見頃。気象条件により前後する場合あり

現在の開花状況や花見イベントの開催情報は、事前に問い合わせ先までお尋ねのうえおでかけください。

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