春の訪れとともに、日本各地で桜が美しく咲き誇る季節がやってくる。まるで別世界へと誘われるような桜並木がつくる幻想的なトンネルは、降りそそぐ桜の花びら、頭上いっぱいに広がるピンクのアーチに心奪われること間違いなし。今回は、全国の桜並木や桜のトンネルが楽しめるお花見の名所を厳選して紹介する。春ならではの美しい景色を求めて、とっておきのスポットへ出かけてみよう。

七谷川・和らぎの道の桜/京都府亀岡市

七谷川・和らぎの道の桜

桜色のグラデーションが魅力

画像提供:(一社)亀岡市観光協会

京都府亀岡市にある七谷川・和らぎの道は、桜の名所として知られる美しい散策スポット。春になると、七谷川周辺は約1キロにわたって約1500本の桜が咲き乱れる桜並木が続き、丹波地方随一の桜の名所として連日花見客が訪れる。隣接したさくら公園には28種約280本の桜が植樹されている。

見どころ

周辺には、丹波七福神めぐりの寺や出雲大神宮などの観光スポットがある。2025年3月25日(火)~4月10日(木)には亀岡さくらウィークが開催され、期間中にはライトアップも行われる。また、3月29日(土)・30日(日)には亀岡さくらマルシェが開催。七谷川野外活動センターでは花見をしながらバーベキューを楽しめる(要予約。別途センター利用料あり。詳細は七谷川野外活動センター公式サイトをご確認ください)。

例年の見頃 3月下旬4月上旬
期間は例年の見頃。気象条件により前後する場合あり

現在の開花状況や花見イベントの開催情報は、事前に問い合わせ先までお尋ねのうえおでかけください。

蹴上インクラインの桜/京都府京都市左京区

蹴上インクラインの桜

線路跡を桜のアーチが彩る

画像提供:(C)京都市上下水道局

京都市左京区にある蹴上インクラインは、舟運ルートで使われていた傾斜鉄道の跡地。復元されたインクラインの線路沿いには、辺りを埋め尽くすように約90本のソメイヨシノが立ち並び、春には桜のトンネルのような景観が広がる。毎年、桜の開花時期には、たくさんの花見客が訪れる。

見どころ

ソメイヨシノのアーチが続く様子が美しい。線路沿いを散策したり、満開の桜を背景に写真を撮ったりと、それぞれに春の魅力を楽しむことができる。

例年の見頃 3月下旬4月上旬
期間は例年の見頃。気象条件により前後する場合あり

現在の開花状況や花見イベントの開催情報は、事前に問い合わせ先までお尋ねのうえおでかけください。

日中線しだれ桜並木/福島県喜多方市

日中線しだれ桜並木

圧巻の日中線しだれ桜並木

画像提供:(一社)喜多方観光物産協会

喜多方駅と熱塩駅を結んでいた旧日中線跡地の一部を遊歩道とし、約3キロにわたって約1000本のしだれ桜(八重紅しだれ、紅しだれ)が咲き誇る。道のり中間点付近にはSLが展示されており、しだれ桜とのコラボレーションや、桜のトンネルは絶好の撮影スポット。福島県でも他にない壮大なスケールの桜並木が楽しめる。

見どころ

2025年4月4日(金)~23日(水)まで「喜多方さくらまつり」が開催。また、4月11日(金)~20日(日)にはライトアップも行われる(※ライトアップについては開花状況により期間が変更になる場合があります)。

例年の見頃 4月中旬4月下旬
期間は例年の見頃。気象条件により前後する場合あり

現在の開花状況や花見イベントの開催情報は、事前に問い合わせ先までお尋ねのうえおでかけください。

白石川堤一目千本桜/宮城県柴田郡大河原町

白石川堤一目千本桜

川と桜並木が美しい※桜絶景スポット「韮神堰」は改修工事中のため、架台が設 置されています。付近に近付けませんのでご了承ください。

画像提供:大河原町商工観光課

荘厳な蔵王連峰を背景に白石川堤に咲き乱れる、ソメイヨシノを中心とした桜並木、一目千本桜。白石川の澄んだ青色、千本桜の華麗な淡紅色、蔵王連峰に残る雪の白色、これら三層が織り成す景色は、この地でしか見ることのできない絶景。町の中心を流れる白石川沿いには、ソメイヨシノを中心とした桜並木が8キロにわたって続く。【※桜絶景スポット「韮神堰」は改修工事中のため、架台が設 置されています。付近に近付けませんのでご了承ください】

見どころ

2025年4月上旬に、おおがわら桜まつりが開催され、夜にはライトアップも行われる(※詳細は公式サイトなどでご確認ください)。

例年の見頃 4月上旬4月中旬
期間は例年の見頃。気象条件により前後する場合あり

現在の開花状況や花見イベントの開催情報は、事前に問い合わせ先までお尋ねのうえおでかけください。

目黒川の桜/東京都目黒区

目黒川の桜

目黒川の上に現れるソメイヨシノのトンネル

画像提供:(一社)めぐろ観光まちづくり協会

目黒川は東京都心を流れる全長約8キロで、世田谷区、目黒区、品川区を通り東京湾へと注ぐ。都会の中にありながら四季折々の自然が楽しめる癒やしのスポットとして親しまれている。目黒区エリアは池尻大橋駅付近から約4キロにわたり、約800本のソメイヨシノを中心とする桜並木が続く。中目黒駅から上流では、左右の川岸から桜がアーチ状に川を覆う。

見どころ

2025年は3月29日(土)・30日(日)には、「中目黒桜まつり」と「イーストエリア桜まつり」が開催。また、3月19日(水)~30日(日)の日没~20時には、ライトアップが実施される。ボンボリの点灯は3月20日(祝)~4月3日(木)の予定(東京地方開花日から2週間まで)。

例年の見頃 3月下旬4月上旬
期間は例年の見頃。気象条件により前後する場合あり

現在の開花状況や花見イベントの開催情報は、事前に問い合わせ先までお尋ねのうえおでかけください。

常陸風土記の丘の桜/茨城県石岡市

常陸風土記の丘の桜

カーテンのように桜の花が広がる

画像提供:常陸風土記の丘

日本一の獅子頭があることで有名な常陸風土記の丘は、桜の名所でも知られている。ソメイヨシノしだれ桜八重桜(牡丹桜)と、それぞれの花の違いを楽しむことができる。2025年3月22日(土)~4月20日(日)には、常陸風土記の丘さくらまつりを開催。飲食ブースが特設される。【2025年のさくらまつりではライトアップは行いません】

見どころ

園内にはソメイヨシノ約50本、しだれ桜約150本、八重桜(牡丹桜)約300本の桜があり、約1ヶ月にわたり桜のリレーを見ることができる。なかでも、カーテンのようなしだれ桜は見どころだ。

例年の見頃 3月下旬4月中旬
期間は例年の見頃。気象条件により前後する場合あり

現在の開花状況や花見イベントの開催情報は、事前に問い合わせ先までお尋ねのうえおでかけください。

琵琶湖疏水の桜/滋賀県大津市

琵琶湖疏水の桜

運河の両岸を彩る、約100本の桜並木

画像提供:びわ湖大津観光協会

琵琶湖疏水は、琵琶湖の水を京都へ供給するため、明治時代に当時の最高の土木技術を駆使して造営された運河。その両岸には山桜ソメイヨシノなど約100本の桜並木があり、大津市の桜の名所となっている。疏水の遊歩道を散策しながら桜のトンネルを歩くひとときは、春の息吹を肌で感じられる贅沢な時間だ。

見どころ

2025年3月25日(金)~4月13日(日)の期間の18時~21時30分には、「びわ湖大津春のライトアップ 桜の琵琶湖疏水」としてライトアップを実施予定(※桜の開花状況により変更の場合あり)。

例年の見頃 3月下旬4月上旬
期間は例年の見頃。気象条件により前後する場合あり

現在の開花状況や花見イベントの開催情報は、事前に問い合わせ先までお尋ねのうえおでかけください。

おの桜づつみ回廊の桜/兵庫県小野市

おの桜づつみ回廊の桜

水面に映る逆さ桜

画像提供:小野市役所

全長約4キロの美しい桜の回廊で、650本の桜並木は西日本最大級の規模を誇る。5種類の桜が上流から下流へ順に開花し、長期間にわたり桜が楽しめる。回廊沿いの一角では、田んぼの水面に桜が映り込む「逆さ桜」が映えスポットとして話題だ。また、環境保全の一環でオーナー制度を取り入れ、木々にはそれぞれの想いを綴ったオーナープレートが設置されている。

見どころ

一部区間においては桜のライトアップを実施。昼間の華やかな雰囲気とは一味違う、幻想的な桜のライトアップが楽しめる。【中止となる場合があります。詳細は公式サイト等でご確認ください】

例年の見頃 3月下旬4月上旬
期間は例年の見頃。気象条件により前後する場合あり

現在の開花状況や花見イベントの開催情報は、事前に問い合わせ先までお尋ねのうえおでかけください。

長瀞の桜/埼玉県秩父郡長瀞町

長瀞の桜

遠くまで続くソメイヨシノの並木道

画像提供:(一社)長瀞町観光協会

国指定名勝であり、「日本さくら名所100選」のひとつとして選ばれている長瀞町は、春になると町全体が桜色に染まる。桜のトンネル北桜通り、通り抜けの桜、しだれ桜など、種類も見どころも豊富に楽しめる。中でもおすすめは「通り抜けの桜」。一周800メートルの不動寺の裏山に、約30種500本の八重桜が咲く。駅からも近くアクセスも良好。通り抜けの桜開園は4月上旬~下旬の開花時期となる。

見どころ

2025年3月20日(祝)~4月30日(水)には、「春の花物語2025」が開催される。3月20日(祝)~4月27日(日)は桜まつりが行われ、岩田桜ライトアップや北桜通りライトアップも実施予定だ(※開花状況により変更あり)。

例年の見頃 3月下旬4月下旬
期間は例年の見頃。気象条件により前後する場合あり

現在の開花状況や花見イベントの開催情報は、事前に問い合わせ先までお尋ねのうえおでかけください。

北上展勝地の桜/岩手県北上市

北上展勝地の桜

樹齢90年を超える桜の並木を散策できる

画像提供:北上観光コンベンション協会

北上川の河畔にある北上展勝地は、東北有数の桜の名所として知られ、「日本さくら名所100選」「みちのく三大桜名所」に数えられる。珊瑚橋から北上川沿い2キロにわたって桜のトンネルを作り出す、約500本のソメイヨシノに加え、展勝地公園内293万平方メートルの敷地内には約1万本の桜があると言われている。桜の種類は4月中旬頃に咲き始めるソメイヨシノをはじめ、早咲きの大山桜、遅咲きの霞桜など、約150種類。

見どころ

2025年4月9日(水)~29日(祝)に開催される北上展勝地さくらまつり期間中は、満開の桜並木をノスタルジックな雰囲気たっぷりの観光馬車が走る。また夜には、美しくライトアップされた桜並木が川面に映し出され、幻想的な雰囲気に包まれる。

例年の見頃 4月中旬4月下旬
期間は例年の見頃。気象条件により前後する場合あり

現在の開花状況や花見イベントの開催情報は、事前に問い合わせ先までお尋ねのうえおでかけください。

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