河津桜の開花・見頃時期や2025年の河津桜まつり情報

(2025年1月15日更新)

河津桜(カワヅザクラ) は2月上旬から咲き始め3月上旬まで楽しめる早咲き桜のひとつ。名前の由来となった静岡県賀茂郡河津町は、ひと足早く春の訪れを楽しもうと例年多くの観光客でにぎわう 河津桜 の名所だ。 河津桜 の花の特徴や開花情報、第35回(2025年)河津桜まつりの開催内容など、知っておきたい情報をまとめて紹介！

本州でひと足先に咲く河津桜。普通の桜との違いって？

河津桜(カワヅザクラ) は、静岡県の河津町で発見された早咲きの桜。沖縄などを中心に咲くカンヒザクラ系と早咲きオオシマザクラ系の自然交配種と考えられており、例年2月上旬になると花が咲き始める。開花時期が早く、また見頃が長く続くのも特徴的だ。

花そのものも、一般的な桜の品種であるソメイヨシノに比べ、 河津桜 は花が大きめ。色も濃いピンク色になる。

静岡県河津町は本州の一大名所。河津桜の開花時期・見頃はいつ？

全国でも屈指の名所が、名前の由来にもなった静岡県賀茂郡河津町。河津町は伊豆半島の南端に近い東側、下田から電車でおよそ30分ほど北に位置する。早咲きの 河津桜 の原木や、河津川沿いに咲く 河津桜 並木など、各所で桜を楽しむことができる。

開花が始まるのは毎年まちまちだが、河津町での開花はおおむね2月上旬から3月上旬までの時期。その後、約1カ月に渡って見頃が続く、長く楽しめる桜だ。

河津桜 が一番の見頃といわれているのは、満開になる前の六～八分咲きだ。近年は開花時期が早まる傾向にあることから、2022年以降は時期を前倒しし、3年続けて2月1日から「河津桜まつり」を開催している。

2025年の河津桜まつりの開催期間は2月1日～28日！

「河津桜まつり」は、2月上旬から約1カ月間、桜並木のある河津川を中心に河津町内の名所でイベントが行われ、来訪者100万人を数える人気のお祭り。2025年は昨年と同様、2月1日(土)から28日(金)の期間で開催予定となっている。

見どころのひとつである夜桜ライトアップは、2月1日(土)〜28日(金)の期間中、18時から21時の間に町内6カ所の名木と、河津川沿いの桜並木の上流(峰温泉桜トンネル)、下流(館橋付近)でそれぞれ実施される。

このほか、河津桜まつり期間中は、「涅槃堂祭り」や「河津夜桜ビール列車 2025」などさまざまなイベントが開催される。期間中の出店マップは公式サイトでチェックしよう。

また、桜並木が続く川沿いのテラス席にこたつを設け、会席膳を楽しみながらお花見を楽しめる「桜テラス『花絨毯』」を開催予定。有料の完全予約制で、1回の予約で2～4名の申し込みが可能。1人当たりの料金は2万5000円で、混雑を避けながらゆったりと河津桜を堪能できるというもの。予約は現在、河津桜まつり公式サイト上で受け付けている。

川沿いに850本の河津桜！桜並木を愛でよう

町内各所で 河津桜 を見ることができる河津町だが、中でも 河津桜 が咲き誇る様子を楽しめる名所は、町内を流れる河津川沿いの桜並木。河津川上流にかかる峰大橋から河口側の浜橋まで約4キロの区間に、850本もの 河津桜 が立ち並ぶ。徒歩の目安時間は峰大橋から浜橋まで約45分。ゆったりと川沿いを散策しながら桜を眺めるのもおすすめだ。

また、河津町役場方面に向かって約1.3キロの場所には、 河津桜 の原木が植えられている。今に続く 河津桜 の歴史を感じられる名木もぜひチェックしたい。

伊豆に河津桜を見に行こう！玄関口は河津駅

伊豆半島の南東に位置する河津町。公共交通機関では、東京駅から河津駅まで直通の特急「踊り子」号で片道2時間40分程度で到着する。東海道新幹線を利用する場合は、熱海駅で「踊り子」号やJR伊東線に乗り換えて向かうことになる。

自動車でのアクセスでは、東名沼津ICから約80キロ(約1時間20分)、東名厚木ICからは約113キロ(約2時間30分)。なお、河津桜まつりの期間中、特に桜の見頃の時期や週末は周辺道路の渋滞が予想されるため注意が必要だ。

河津町にはあちこちに温泉施設や足湯があるので、桜を愛でながらお湯につかるのもおすすめだ。伊豆の早咲き桜で、ひと足先に春の訪れを楽しもう！

※新型コロナウイルス感染対策の実施については個人・事業者の判断が基本となります。