北海道など主に寒い地域で見ることができる「オオヤマ サクラ(大山桜)」の見頃やおすすめスポットをご紹介

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オオヤマ サクラは北海道をはじめ、主に寒い地域で見られるバラ科の落葉樹で、ヤマザクラの野生品種として知られている。

ヤマザクラより葉や花は大きく、赤みを帯びているのが「オオヤマサクラ」の特徴
ヤマザクラより葉や花は大きく、赤みを帯びているのが「オオヤマサクラ」の特徴


高地に咲き誇る赤み帯びたオオヤマ サクラ(大山桜)

オオヤマ サクラは、その名の通り、ヤマザクラよりも高い標高の地域で見られることが多く、特に北海道では代表的な桜として親しまれており、エゾヤマザクラやベニヤマザクラという別称を持つ。品種にはケエゾヤマザクラ、ハツユキザクラがある。

また、野生種であるため種類も豊富で、葉や葉柄、小花柄に毛が生えるなど、さまざまな変異種がある。直径3〜4.5センチの中輪から大輪サイズの一重咲きの花を咲かせるのが魅力のひとつ。また、オオヤマ サクラの若葉は赤みを帯び、開花期には桜の木全体が赤く見えるなど、ほかの桜とは一線を画す独特の色味を持つ。

開花の時期は4月〜5月、見ごろは例年4月中旬〜5月上旬にかけてで、北海道ではゴールデンウィーク明け頃に開花する。花見の名所として、北海道の二十間道路桜並木や青森県の世界一の桜並木などが有名で、北海道にある国泰寺では5月中旬頃まで鑑賞を楽しめるそうだ。

海外でも見られるスポットがあるそうだ
海外でも見られるスポットがあるそうだ


「オオヤマ サクラ」が鑑賞できるおすすめの桜名所・お花見スポット

「オオヤマ サクラ」が鑑賞できる全国の有名なスポットを紹介。

清川千本桜 - 北海道/例年の見ごろ時期:4月中旬~4月下旬

清川千本桜 - 北海道/天気がいいと函館山も見ることができる
清川千本桜 - 北海道/天気がいいと函館山も見ることができる画像提供:北斗市観光協会

1985年に地域住民の手によって植樹されたもので、道道96号線沿いに広がり、約1.8キロにわたる桜並木が続いてる。道の両脇を飾る大山桜やソメイヨシノが、春の訪れを告げる素晴らしい景色を作り出し、ドライバーにとってはまさに絶好のドライブコース。開花時期にはその美しさに圧倒される光景が広がり、函館山の雄大な景色も加わって、訪れる人々を魅了する名所となっている。

清川千本桜のほか、松前藩戸切地(へきりち)陣屋跡桜トンネル、大野川沿い桜並木、法亀寺(ほうきじ)しだれ桜の4カ所を巡る「北斗桜回廊」が2025年4月20日(日)~30日(水)の期間に開催される。


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西行桜の森 - 岩手県/例年の見ごろ時期:4月中旬~4月下旬

西行桜の森 - 岩手県/桜の満開時には、桜のトンネルの散策路が続く
西行桜の森 - 岩手県/桜の満開時には、桜のトンネルの散策路が続く画像提供:平泉町農林振興課

西行桜の森は、岩手県平泉町に位置する桜の人気スポット。この森の名前の由来となった西行法師は、生涯で2度平泉を訪れたと伝えられており、「聞きもせず束稲山のさくら花よし野のほかにかかるべしとは」と、あまりの景色の美しさに歌を詠んだと言われる桜の名所。かつて桜の名所として知られていた束稲山の往時の桜山を復活させることを目的として整備された森で、大山桜、ソメイヨシノなど約100種3000本の桜が植えられている。桜の満開時には、桜のトンネルの散策路が続く。

眼下には、一面に広がる平野の中を北上川が流れる様や、中尊寺、毛越寺、高舘等の町並みが一望できる。


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大島小松川公園の桜 - 東京都/例年の見ごろ時期:3月中旬~4月上旬

大島小松川公園の桜 - 東京都/ソメイヨシノと大島桜を中心に、大山桜など多彩な種類の桜が見られる
大島小松川公園の桜 - 東京都/ソメイヨシノと大島桜を中心に、大山桜など多彩な種類の桜が見られる画像提供:(C) アメニス東部地区グループ

都営東大島駅に近く、電車でのアクセスが良いため、花見シーズンには非常ににぎわう公園。最大の魅力は荒川の土手から広がる「自由の広場」で、この広場の周囲には340本の桜がゆったりと植えられている。ソメイヨシノと大島桜を中心に大山桜、御衣黄、エドヒガン、八重紅枝垂、関山などの開花を3月中旬から4月の上旬にかけて長く楽しめる。また、荒川沿いに植えられた約1000本の小松川千本桜と合わせた眺望は圧巻だ。さらに、ソメイヨシノの花が終わる頃には、里桜が一斉に咲き出す。3月には菜の花、4月にはネモフィラが咲き、約2000平方メートルがさまざまな花で包まれる。

2025年4月6日(日)には千本桜祭りを開催(予定)。模擬店の出店やステージイベントなどが行われる(内容は変更となる場合あり)。また、花見をしながらバーベキューを楽しめるエリアもある(要予約)。※祭りやバーベキューの詳細については公式サイトを参照。


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奥多摩湖の桜 - 東京都/例年の見ごろ時期:4月上旬~4月下旬

奥多摩湖の桜 - 東京都/豊富な水をたたえる奥多摩湖とピンクの花が作る景観
奥多摩湖の桜 - 東京都/豊富な水をたたえる奥多摩湖とピンクの花が作る景観画像提供:奥多摩観光協会

ソメイヨシノ、山桜、大山桜、大島桜などが、例年4月上旬~4月下旬にかけて奥多摩湖の周辺を彩り、周囲の山々でも桜が山肌をピンク色に染め上げる。湖畔を散策しながら、湖面に映る水辺の桜と山々の桜の景観を満喫できる。大麦代駐車場から見る桜は絶景だ。いこいの路や湖畔の小道などのハイキングコースもある。

奥多摩名物でもある麦山の浮橋、別名「ドラムカン橋」は湖上を渡す浮き橋。湖面に吹く風を全身で感じながら、湖の上から桜を楽しめる。


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飯山城址公園の桜 - 長野県/例年の見ごろ時期:4月中旬~4月下旬

飯山城址公園の桜 - 長野県/名将たちに受け継がれた後堅固の城に繋がる桜並木
飯山城址公園の桜 - 長野県/名将たちに受け継がれた後堅固の城に繋がる桜並木画像提供:信州いいやま観光局

上杉謙信が信濃侵攻の戦略拠点として築いた城で、現在は復元された門や土塁、石垣などに当時をしのぶことができる。階段式に郭を配した「後堅固の城」で、12年間の合戦にも信玄は攻め落とせなかったと言う。その後、上杉から武田へ、さらに織田、再び上杉へと、めざましく変わった。飯山を代表する桜の名所でもあり、4月中旬から下旬にかけて、約120本のソメイヨシノや大山桜、しだれ桜が咲き誇る。

例年は、4月中旬~下旬にかけて「飯山城址さくらまつり」が開催。17時~23時にはぼんぼりが点灯し夜桜も楽しめる。また、売店や花見広場も利用できる。※2025年の開催については未定のため公式サイトなどでご確認ください。


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魚野川桜づつみの桜 - 新潟県/例年の見ごろ時期:4月中旬~5月上旬

魚野川桜づつみの桜 - 新潟県/遥か遠くまで桜の木が続く様子は見事
魚野川桜づつみの桜 - 新潟県/遥か遠くまで桜の木が続く様子は見事画像提供:一般社団法人魚沼市観光協会

ソメイヨシノ、里桜、大山桜など約230本が1.6キロにわたり続く桜並木。魚野川沿いにある並木道は新潟県健康ウォーキングロードとしても登録されており、桜を見ながらのウォーキングは、この時期だけの特別な風景を感じることができる。例年、4月中旬~5月上旬頃にかけてが、桜の見ごろの時期となる。

遠くには越後三山も眺めることができ、川のせせらぎを聴きながら、桜と春の風を感じられるおすすめスポット。

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情報は2025年3月27日 20:26時点のものです。おでかけの際はご注意ください。

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